今回は、6月26日(日)にトロントのダウンタウンで行われた”Pride Parade”の様子をブログにしていきたいと思います。
それでは行ってみましょう。
Pride Parade とは?
まずはじめに”Pride Parade”とは、その名の通り様々な”Pride”をもった方々が街中を更新する催しのことです。
それでは”Pride”とは?
“Pride”とは、直訳では「誇り」になるのですが、今回使われるのは「性的マイノリティーとしての誇り」という意味になります。
”LGBTQ”は聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
今はそれにいくつかが加わり”2SLGBTQIA+”と言われるようになっています。
これらは「性的指向」と「性自認」の2つの要素からなります。
一言でいうと、「性的指向」とは「どのような人を好きになるのか」ということ。
「性的自認」とは、「自分の性をどのように認識しているか」ということになります。
無知な自分なりに調べてみました。
これらから以下、”2SLGBTQIA+”について拙いながら簡単に解説してみたいと思います。
2S・・・”Two Sprit”
”Two Sprit”とは、男と女、2つの魂をもつ神から祝福された特別な人間であるという先住民の同性愛者観だそうです。
L・・”Lesbian” レズビアン
女性の同性愛者(心の性が女性で恋愛対象も女性)
G・・・”Gay”ゲイ
男性の同性愛者(心の性が男性で恋愛対象も男性)
B・・・”Bisexual”バイセクシャル
両性愛者(恋愛対象が女性にも男性にも向いている)
T・・・”Transgender”トランスジェンダー
性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人(「身体の性」としては男性でも、「心の性」は女性のように一致しないため、「心の性」に違和感を持つ人。
「LGBT」という言葉は日本でも定着してきているのではないでしょうか?
しかし、今は更に多様なものが入ってきています。
Q・・・”Question”クエスチョニング(”Queer”クイア)
自分の性別や性的指向に迷いがあったり、決めたくない人など
I・・・”Inter-sex”インターセックス
“Inter-sex”という言葉がかつて使われていた名残で残っています。
今現在は”DSDs”と呼ばれ、性分化疾患のことです。
これは、「体の性の発達が一般的な発達とは生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態」を指す言葉だそうです。
これは性的マイノリティーとは少し違うかもしれません。
A・・・”Asexual”アセクシャル
誰にも恋愛感情や性的欲求を抱かない人、無性愛者とも言われます。
+・・・プラス
その他にも多様な性があるということを表す”+”。
このように性的マイノリティーを表す言葉には色んな表現があります。自分が今回紹介したものもほんの一部であり、まだまだ様々なものがあると考えられています。
地域や国、時代によってどんどん変わっていくものだと思います。
「知らない」ではなく、「知ろうとする」ことが、多様性の理解や寛容さに繋がるのではないかと思います。
トロントのプライド・パレード
ここ、トロントのあるオンタリオ州では、2003年6月には同性婚が合法化されています。
これはカナダの他の都市や諸外国に比べても早いです。
ちなみに2005年にはカナダ全土で合法化されています。
ここからも分かる通り、カナダ、トロントはかなり”2SLGBTQAI+”にフレンドリーな国であることが分かるかと思います。
このことからトロントのプライドパレードは北米最大の規模であり、象徴であるレインボーフラッグのもと当事者その家族や友人・同僚の他、観光客まで、人種や国籍に関係なく数え切れないほどの人が集い、街中をパレードし、沿道から声援を送り合うそうです。
実際に行ってきましたので、その様子を写真でお届けできればと思います。
パレードが始まって最初はバイクの集団が登場。
周りの歓声も相まってすごい熱気です。
その後は様々な方々がパレードしていきます。
様々な方がいきいきとした表情で闊歩する姿はとても素敵です。
そしてそれを祝福する周りの歓声。
本当に色んな方が自分を自分として自身を持って表現できる場であることが伝わります。
このパレードには救急車も参加していました。
レインボーにデコレートした車体や
カラフルな血か点滴か分かりませんが、こんなとこまで凝っている。
運転している人もクラクション鳴らしたり、ノリノリです。
消防車も水をまきながらパレードしていきました笑
公共のこんな人らまで全力で祝福している姿はめちゃくちゃ良いですよね。
様々なカラーのレインボーフラッグがはためいてます。
爆音で音を流しながら歌って踊りながらパレードする人も。
本当に様々な人がいて、それぞれの人が「自分」を表現している感じがしました。
個人的に考えたこと
日本でも最近は少しずつ性的マイノリティーに対する理解も広まってきていると思います。
しかし、ここトロントはもっと何十歩も先に進んでいる気がしました。
トロントは様々な人種の移民がいて、人種や国籍の多様性にも寛容ですし、自分とは違う考え方や特徴、個性を持った人に寛容な風土が作られていると感じています。
性的マイノリティーだけではなく、様々な自分とは違う考え方を持った方がたくさんいると思います。多様であることが正常だと思いますし、そのような自分とは違う考え方や特性について知ろうとし、認めあっていくことができるように自分からしていくことが大切だな、と改めて思いました。
自分はまだまだ理解も足りないし、多様性を完全に認められているとは思わないけれど、少しでも知ろうとしていくことが大切だと思いました。
本日は以上
本日は少し真面目な記事になりましたが、トロントのプライドパレードの様子が少しでも伝わればよいです。
パレードに参加している人は本当に楽しそうにいきいきとした表情で参加していました!
そして沿道で見守る人々も全力で祝福している雰囲気を感じました。
日本ではなかなか感じることができない瞬間で、貴重な経験になりました!
こちらからは以上でーす!